グラデ彩色

画像の濃淡に合わせてグラデーションの色を置換して彩色します。


ラスターレイヤー

黒(1bit)

×

黒白(2bit)

 ×

グレー(8bit)

 ×

カラー(32bit)

 ○

ベクターレイヤー

黒白(2bit)

×

カラー(32bit)

 ×

 


 

グラデ彩色は、薄墨で塗られたような、濃淡のある画像の彩色に向いています。

 

1   レイヤーを選択する

[レイヤー]パレットから彩色したいレイヤーを選択します。

2   コマンドを選択する

[フィルタ]メニュー→[効果]→[グラデ彩色]を選択すると、[グラデ彩色]ダイアログが表示されます。

3   彩色の設定を行う

[グラデ彩色]ダイアログで次の設定を行います。

110_menu_filter_ya_0027.jpg

 

   [ノード]をクリックします。

   [色]をクリックし、グラデーションに使用する色を選択します。

   [カラーバー]の外側をクリックし、ノードを作成します。ノードの位置はあとで調整できます。

   [色]をクリックし、グラデーションに使用する色を選択します。必要に応じて、手順③~④の操作を繰り返し行います。

 

110_menu_filter_ya_0028.jpg

 

   [プレビュー]チェックボックスをオンにします。設定がキャンバスにプレビューされます。

   [入出力オプション]の各項目を設定します。ここでは、下記のように設定します。


レイヤー参照色

輝度

元のアルファを考慮する

オン

新規レイヤーを作成する

オン

すべてのレイヤーを参照する

オン

カレントレイヤーの上に作成する

オン

 

   [ノード]を左右にドラッグし、色を調整します。

   [OK]をクリックします。


 

グラデーションの設定は保存できます。保存方法の詳細は、次の[グラデ彩色]ダイアログを参照してください。

 

4   グラデ彩色が完了する

選択したレイヤーに[グラデ彩色]ダイアログの設定が反映され、[レイヤー]パレットに「グラデ彩色」という名前のレイヤーが新規作成されます。このレイヤーは[グラデ彩色]ダイアログで彩色したレイヤーです。

110_menu_filter_ya_0029.jpg

 

背景が[グラデ彩色]ダイアログの設定で彩色されました。

110_menu_filter_ya_0030.jpg

 

[グラデ彩色]ダイアログ

 

110_menu_filter_ya_0031.jpg

 

A.   カラーグラデーションデータ

カラーグラデーションデータの管理を行います。

110_menu_filter_ya_0032.jpg

 

   セット

クリックすると、カラーグラデーションデータセットをリスト表示します。[グラデーションリスト]に表示するグラデーションセットを切り替えられます。最初は[未分類]というセットが用意されています。

   メニュー表示

カラーグラデーションセットに関するメニューを表示します。


セットの新規作成

カラーグラデーションデータセットを新規作成します。

セットの設定変更

選択したカラーグラデーションデータセットの名前を変更します。

セットの削除

選択したカラーグラデーションデータセットを削除します。

セットの複製

選択したカラーグラデーションデータセットを複製します。

 


 

各コマンドを選択して表示されるダイアログに、[環境バックアップの対象にする]の項目があります。チェックをオンにすると、環境バックアップを行うときに書き出す対象として設定されます。

 

   カラーグラデーションの取得

リストから選択したグラデーション設定を、カラーバーに読み込みます。

   カラーグラデーションの登録

カラーバーに表示しているグラデーションの設定を、リストで選択している設定に上書き保存します。

   カラーグラデーションの追加

カラーバーに表示しているグラデーションの設定を、リストに登録します。登録したグラデーションは、リストの一番下に追加されます。

   カラーグラデーションの削除

リストで選択中のグラデーション設定を削除します。

   カラーグラデーションの書き出し

グラデーション設定を設定ファイル(拡張子:cgs)として書き出します。

   カラーグラデーションの読み込み

グラデーションの設定ファイル(拡張子:cgs)を読み込みます。

   グラデーションリスト

現在表示しているカラーグラデーションデータセットに含まれる、グラデーション設定の一覧です。


 

各グラデーション設定の上で右クリックすると、グラデーションに名前を付けて表示できます。

 

   上に移動/下に移動

リストで選択中のグラデーション設定を、リストの上下に移動します。

   カラーグラデーションのコピー

[グラデーションリスト]で選択中のグラデーション設定を、コピーします。

   カラーグラデーションの貼りつけ

[カラーグラデーションのコピー]でコピーしたグラデーション設定を、[グラデーションリスト]に貼りつけます。


 

グラデーション設定は、他のセットの[グラデーションリスト]にも貼りつけできます。

B.   カラーグラデーション設定

ノードを動かしてカラーグラデーションを作成します。

110_menu_filter_ya_0033.jpg

 

   グラデーション反転

カラーグラデーションの設定を反転させます。

   ノードを削除

選択中のノードを削除します。

   前のノード

選択中のノードの左隣にあるノードを選択するよう切り替えます。

   次のノード

選択中のノードの右隣にあるノードを選択するよう切り替えます。

   カラーバー

グラデーションの設定をプレビュー表示します。

   ノード

グラデーションに使用する色を設定できます。必要に応じて複数作成でき、空欄をクリックすると[△]が追加できます。削除するには、[△]を外側にドラッグします。左右にドラッグすると、グラデーションの階調を調整できます。

   位置

カラーバーは256の色でグラデーションを表現しています。選択中のノードが256段階中のどの位置にあるのかを表示、設定できます。

   指定色

[指定色]と[透明度]を指定して、ノードの色を割り当てます。

110_menu_filter_ya_0034.jpg

 


A.指定色

選択中のノードの色を表示します。クリックすると[色の設定]ダイアログが開き、色を変更できます。

B.画面の色を拾う

[スポイト]ツールに切り替わり、デスクトップ上から色を取得できます。

C.透明度

選択中のノードの透明度を設定できます。

 

   メイン描画色

[カラー]パレットの[メインカラー]がノードの色に割り当てられます。

110_menu_filter_ya_0035.jpg

 

   サブ描画色

[カラー]パレットの[サブカラー]がノードの色に割り当てられます。

110_menu_filter_ya_0036.jpg

 


 

[メイン描画色]・[サブ描画色]を選択すると、[グラデ彩色]ダイアログの設定を変更しなくても、[カラー]パレットなどで色を変更するだけで、異なる色のグラデーションを作成できるようになります。

 

C.   ガウスぼかし

ぼかす範囲を設定します。値が大きいほど、ぼかしが強くなります。

110_menu_filter_ya_0037.jpg

 

D.   アンシャープマスク

境界線部分のコントラストを調整します。

110_menu_filter_ya_0038.jpg

 

   半径

境界線の強調を適用する範囲を設定します。値が小さいほど輪郭を、大きいほど画像全体を強調します。

   シャープの強さ

画像の境界線を強調する強さを設定します。値が大きいほど境界線を強調します。

   閾値(しきいち)

画像の境界線を認識するための値です。値が小さいほど境界線の色の差を認識します。

E.   入出力オプション
110_menu_filter_ya_0039.jpg

 

   レイヤー参照色

参照元レイヤーの濃淡となる基準を設定します。

[R値]・[G値]・[B値]・[アルファ値]・[輝度]から選択できます。

   元のアルファを考慮する

参照元のレイヤーの不透明度を参考に、フィルタを適用します。

   新規レイヤーを作成する

オンにすると、新しいレイヤーにフィルタを適用した結果を書き出します。

   すべてのレイヤーを参照する

オンにすると、すべてのレイヤーを参照して、フィルタを適用します。

   カレントレイヤーの上に作成する

レイヤーパレットで選択中のレイヤーの上に、フィルタを適用した新しいレイヤーを作成します。

F.   プレビュー

[グラデ彩色]ダイアログの設定をキャンバスにプレビュー表示します。