下描きを描く

まず、全体的なイメージをつかむためにラフを描画し、ラフから線を整えていくように下描きを描画します。

 

ラフを描く

イラストのレイアウトや人物のポーズなどを決めるためにラフを描きます。

1   [ファイル]メニュー→[新規作成]を選択します。

[新規作成]ダイアログが表示されます。

2   [新規作成]ダイアログでファイル名と画像のサイズや解像度を設定し、[OK]をクリックします。ここでは[既定のサイズ]から[A5(350dpi)]、画像の向きで[横]を選択します。

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キャンバスが作成されます。

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3    ツールバーの[全体表示]をクリックして、キャンバスを全体表示にします。

 

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4   [レイヤー]パレットでレイヤー名をダブルクリックし、「ラフ」と入力します。

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5   [ツール]パレットから[鉛筆]ツールを選択します。

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6    [カラー]パレットから色を選択します。

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   [メインカラー]をクリックします。

   [カラーサークル]のリングでおおまかな色(色相)をクリックします。

   [カラーサークル]中央の四角形から詳細な色をクリックします。ここでは明度(または輝度)・彩度を調整できます。

   [メインカラー]に手順②~③で選択した色が反映されたことを確認します。


 

ラフに使用する色は黒以外の薄めの色で描画すると、主線を入れる際に区別がつけやすくなります。

 

7   [鉛筆]ツールで、キャンバス上をドラッグし、ラフを描画します。

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修正が必要な場合は、[ツール]パレットから [消しゴム]ツールを選択すると、描画した線を消去できます。

ラフが完成しました。引き続き次の『下描きを描く』に進んでください。

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下描きを描く

下描き用のレイヤーを作成し、ラフを参考に線を整えながら下描きを描画します。引き続き[鉛筆]ツールを使用します。

1   [レイヤー]パレットで下描き用のレイヤーを作成します。

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   [新規ラスターレイヤー作成]をクリックします。

   新規レイヤーが作成されたら、レイヤー名を「下描き」に変更します。


 

新規レイヤーは、[新規レイヤー作成]クリック時に、選択中のレイヤーの上に作成されます。

2   ラフを参考にしながら、[鉛筆]ツールでより具体的な線を描画します。

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下描きを描くときは、ラフとは別の色を選択することをおすすめします。ラフの線と区別がつけやすくなります。

3   下描きが終わったら、[レイヤー]パレットの「ラフ」の左にある[レイヤー表示/非表示]アイコンをクリックして、オフにします。

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「ラフ」を描いたレイヤーが非表示になり、下描きが完成します。

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Tips:キャンバスの操作

IllustStudioでは、イラストを描きやすいようにキャンバスの表示を変更できます。ここでは、表示サイズの変更や表示の回転などについて紹介します。

 

キャンバスの拡大・縮小

キャンバスを拡大すると、細かい部分を描画しやすくなります。また、全体表示にすると、全体のバランスを確認したい場合に便利です。拡大・縮小には[虫めがね]ツールを使います。

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拡大表示

[ツール]パレットから[虫めがね]ツールを選択し、キャンバス上の拡大したい部分をクリックします。

縮小表示

[ツール]パレットから[虫めがね]ツールを選択し、キャンバス上の縮小したい部分を[Alt]キー+クリックします。

全体表示

[Ctrl]+[0(ゼロ)]キーを押します。

 

キャンバスの移動

キャンバスを移動すると、描画しやすい位置にイラストを表示できます。移動には[手のひら]ツールを使います。

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[ツール]パレットから[手のひら]ツールを選択し、キャンバス上で移動したい方向にドラッグします。

 

キャンバスの回転

キャンバスを回転すると、描画しやすい角度にイラストを表示できます。回転には [回転]ツールを使います。

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回転

[ツール]パレットから[回転]ツールを選択し、キャンバス上で回転する方向にドラッグします。

回転を元に戻す

[ツール]パレットから[回転]ツールを選択し、キャンバス上でダブルクリックします。

 

キャンバスの左右反転・上下反転

キャンバスを反転表示すると、デッサンの狂いなどの確認ができます。反転表示にはツールバーを使います。

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   左右反転

ツールバーから[左右反転]をクリックします。再度クリックすると、元に戻ります。

   上下反転

ツールバーから[上下反転]をクリックします。再度クリックすると、元に戻ります。

 

キャンバスのショートカット操作

他のツールの使用中に、ショートカットで一時的にツールを切り替えて、キャンバスを操作できます。


[虫めがね]ツール(拡大)の一時切り替え

[Ctrl]+[Space]キー

[虫めがね]ツール(縮小)の一時切り替え

[Ctrl]+[Space]+[Alt]キー

[手のひら]の一時切り替え

[Space]キー

[回転]ツールの一時切り替え

[Shift]+[Space]キー

 

Tips:ツールの操作

IllustStudioには、[鉛筆]ツールや[消しゴム]ツールなどの各種ツールを設定するためのパレットがあります。ツールの使用時にこれらのパレットで設定すると、ツールをより便利に使用できます。これらのパレットが表示されていない場合は、[パレット]メニューから表示できます。

 

ツールスタイルパレット

各ツールの[サイズ]と[不透明度]を設定できます。たとえば [鉛筆]ツールや[ペン]ツールなどの描画ツールでは、線の太さや濃さを変更できます。

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ツールセットパレット

各ツールにあらかじめ用意されている設定を「ツールセット」といいます。各ボタンにツールセットが割り当てられており、クリックすると設定が適用されます。たとえば[ペン]ツールの場合、Gペンやマジックペンなど、さまざまなペンの種類を選択できます。

ツールセットのストローク表示をクリックすると、そのツールで設定が可能なツールオプションが表示されます。[ペン]ツールの場合、思い通りの線を描くために、線の補正や筆圧の反映などを設定できます。また、[塗りつぶし]ツールの場合、きれいに塗りつぶすために、参照するレイヤーや塗りつぶす範囲などを設定できます。

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[ツールセット]パレットから、ツールオプションを分離できます。[パレット]メニュー→[ツールオプションの分離]を選択すると、[ツールオプション]パレットが表示されます。このパレットでは、ツールオプションの各種設定を行えます。